乳房に関するさまざまな症状(しこり、痛み、分泌など)に対して診断を行い、治療方法をお示ししております。自己判断や周りからの情報に惑わされることなく、ご心配な事がございましたら是非ご受診ください。
乳房のよくある症状は?
- 乳房に「しこり」を触れる
- 腕を挙げたとき、乳房に「えくぼ」「ひきつれ」がある
- 乳首からの分泌(レンガ色)がある
- 乳首にびらんや、ただれを認める
- 乳房全体が赤く腫れていたり、乳房に潰瘍ができて治らない
- わきの下のしこり(硬いリンパ節)を触れる
上記症状が当てはまるからといって、必ず乳がんというわけではありません。乳腺には意外と良性疾患が多いのです。自分で触っただけでは、良性か悪性かがわからないことがほとんどです。今までなかった乳房の症状が出てきたら、「これって乳がん!?」と1人で悩まず、まずはご相談ください。
どのような撮影?
デジタルマンモグラフィ撮影は、乳房を挟んで写真を撮ります。乳房を均等に圧迫すると、細かな石灰化や、腫瘍を抽出することが出来ます。また均等に圧迫することにより、被爆も軽減されます。良い写真を撮影するためには、多少の痛みを伴いますが少しの間がまんしてください。
放射線被爆は危険
X線検査ですので、放射線被爆がありますが、乳房だけの局所的なもので、骨髄や生殖器などへの影響はなく、1回の撮影で乳房が受ける(吸収する)放射線の量はごくわずかです。したがって、デジタルマンモグラフィ撮影に伴う危険はほとんどありません。
精密検査が必要と言われたのですが?
乳がん検診で異常が見つかり、精密検査が必要となる人は約5%(100人に5人)です。しかし、実際に乳がんと診断される方は約0.3%(1000人に3人)です。たとえ、乳がんが見つかったとしても、マンモグラフィを使った場合には、早期がんである可能性が高くなります。
デジタルマンモグラフィ検診は有効なのですか?
デジタルマンモグラフィ検診はアメリカ、ヨーロッパでは最も一般的で、乳がんによる死亡を減少させる効果が得られています。マンモグラフィを使った場合、多くの乳がんが早期に発見されていますので、乳がん死亡を減らせると予想されます。従来の視触診だけの場合に比べ、がん発見率は3倍の精度になります。
乳がん
乳がんを早期発見するには、日頃の乳房の変化に気づくかどうかが重要です。石のような硬さの「ゴリッ」・「ゴツン」とした感触があります。これは、周囲の組織にがんが癒着しているからです。乳がんは、早期発見できれば治すことのできる病気です。何となく気になる場合でも、怖がらず勇気を出して受診しましょう。