婦人科疾患

 婦人科疾患の主な症状には、腟(ちつ)のかゆみ、おりものの異常、不正出血、骨盤部の痛み、乳房の痛みなどがあります。多くの場合、症状の重さは年齢によって異なります。

婦人科疾患でよくある症状は? 

  • 月経が強い、月経の量が多い
  • 月経不順
  • 不正出血
  • 帯下(おりもの)
  • 外陰部の痒み、痛み、不快感
  • 下腹部の不快感、痛み
  • 排尿時の不快感・排尿困難・尿漏れ
  • 月経前に周期的におこる体調不良

月経前症候群 

 月経前になると、「イライラする」・「からだの具合が悪くなる」などの症状がよくみられます。排卵から月経開始までの時期に現れる身体的、精神的不快な症状を総じて、「月経前症候群」といいます。治療としては、ピルを飲んでホルモンを調整するなどの方法があります。日頃の症状に合わせて、治療を行いますので、医師にご相談ください。

卵巣腫瘍 

 卵巣腫瘍は、一般に腫瘍が小さい場合は無症状のことが多く、日常生活に支障はありません。しかし、卵巣腫瘍の付け根部分がねじれること(卵巣腫瘍茎捻転)があり、激しい下腹痛が出現することがあります。同様な症状は卵巣腫瘍の破裂の場合にもみられます。

子宮筋腫 

 症状としては、月経痛、過多月経、過長月経、腹部腫瘤触知、貧血などがあります。また、子宮筋腫が大きくなると周囲臓器を圧迫し、頻尿、排尿困難、便秘、腰痛などの症状もおこってきます。症状の強さは筋腫のある部位、大きさや個数などによって異なります。

更年期障害 

 一般的に閉経前後約5年間(およそ45~55歳)をいいます。それまで安定状態にあった卵巣機能が低下して、女性ホルモンの分泌が急速に減少し、全身の内分泌環境が急速に変化することによって、さまざまな自覚症状がみられます。